


カイロプラクティックの生命観
カイロプラクティックの生命観

「医学の父」と呼ばれたヒポクラテスは、野生動物の本能的治療を持ち出すまでもなく、どんな病気の治療でも、病人を回復させる一番の力は「自然治癒力」であると考えていました。したがって、医者の役目は、このエネルギーが正しく流れるように障害を取り除くか、少なくする事である、と説いています。東洋医学にも「気」という概念があり、このエネルギーが身体中を循環して、生体を維持しているという考えに基づいているのです。
カイロプラクティックの科学性
カイロプラクティックの科学性

からだは交響曲である
からだは交響曲である

集団労働の際の掛け声や、会話の抑揚、感情の興奮と共に発する音声、
大勢の人が一度に声を発した時の老若男女の音程差など、
諸説があって定説はありませんが、
宗教的な心の平安と歓喜に源泉があったことは確かなようです。
そして無限の音の世界を展開する交響曲。
しかし、音が音源であるためには、リズム・旋律・和声など
身体の機能バランスと同様に、ある秩序が 必要であることは言うまでもありません。
無限と秩序。こうしてみると、
身体という宇宙には、あなただけが奏でられる
シンフォニーが流れているのかもしれません。
カイロプラクティックってなんだ
WHAT'S CHIROPRACTIC ?
カイロプラクティックってなんだ
WHAT'S CHIROPRACTIC ?

外科医学じゃない。東洋医学じゃない。
外科医学じゃない。東洋医学じゃない。

「カイロプラクティック」は外科医学でも、東洋医学でもありません。 ここでは、整体や指圧、外科医学など、他の療法との考え方や役割の違いをご説明することで、カイロプラクティックがいかに科学的根拠に支えられた、独自の専門分野であるかをご理解いただけるでしょう。
外科医学との違い
カイロプラクターは、治療に薬物や手術などの観血的手段を用いません。行うのはアジャストメントと呼ばれる手技を根幹とし、物理的方法、体操、栄養指導などです。
もちろん外科的処置の重要性は認識していますが、手術の対象とされる病気の中には、カイロプラクティックの手技によって充分回復するものも多く含まれていると考えています。例えば、椎間板ヘルニアなどでは、グレードによっては手術より安全かつ効果的なテクニックがあります。
その違いは、**対症療法(局所医療)**と、**根本療法(総合医療)**の違いにあると言えます。外科医学が障害部位の「構造的」な変化を調べるのに対し、カイロプラクティックでは、脊椎全体の「機能的」な変異を重視します。わずか数ミリ単位の機能不全が、神経系全体に影響を与えるからです。
東洋医学・民間療法との違い
鍼(ハリ)や灸、整体、指圧、接骨などは、自然治癒力に着目し、物理的手段を用いる点でカイロプラクティックと似ています。しかし、その哲学とアプローチには大きな違いがあります。
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鍼灸・整体・指圧との比較:鍼灸は独自の器具と漢方概論に基づき、整体指圧は経絡・経穴に基づいた「診断即治療」を行います。一方、カイロプラクティックには独自の理論に基づいた視診・触診・姿勢検査・皮膚温度測定・X線検査といった科学的な検査法があり、プライマリー・ケアとしての役割を担います。
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教育と責任の違い:米国では、カイロプラクターは基礎科学(2年)と専門大学(4年以上)の課程を修了することが義務付けられています。その教育内容は、薬物と手術を除けば他の医師と遜色なく、患者さんの状態を正確に鑑別し、専門医への紹介が必要かを判断する能力が養われます。これは、時に見受けられる「三無い治療(しっかりしたカルテ、必要な検査、納得できる説明が無い)」とは一線を画すものです。
結論として、カイロプラクターがその能力を充分に活かせる環境があれば、安全で有効な治療法として、皆様の治療の選択肢は大きく広がります。