- 2022/12/23
- 便秘
- 便秘の原因と対策 カイロプラクティックで自然排便に
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スムースに排便していますか?
成人では通常1日3回から3日に1回の排便習慣がみられますが、排便時に以下の問題があれば便秘と判断します。
1.いきまないと出ない
2.硬い便・小さく丸い便が出る
3.残便感がある
4.詰まった感じがする
5.指で便をかき出す
6.排便が週に2回以下
便秘の種類
●食事性便秘(食べ物・食べ方)
食事の時間が不規則。食べる量が極端に少ない。食物繊維の少ない偏った食生活は便秘を引き起こしやすい。食事の回数は1日2食から3食が標準。
●習慣性便秘(便意を我慢)
朝は最も便意を感じやすい時間帯です。この時に身支度に忙しくて便意を我慢し続けると、そのまま一日が過ぎてしまうことにもなりかねない。またこのような習慣を続けると、直腸の感覚が鈍くなり、便意を感じなくなってしまいます。
●弛緩性便秘(運動不足)
運動不足や加齢による体力の衰えによって腹筋が弱くなると便意を感じても腹圧がかけられず、便を押し出す力が不足してしまいます。特にお年寄りや妊娠した女性に便秘が多いのも腹筋のゆるみが原因となります。
●けいれん性便秘(交感神経過緊張)
ストレスなどで緊張が高まると、腸の動きをコントロールしている自律神経が乱れて腸が痙攣するので動きが鈍くなり、便は細く短く、また便秘と下痢を繰り返すようになってしまう。
宿便・滞留便とは
宿便とは「胃腸の処理能力を超えて負担をかけ続けた時、腸管内に滞留する排泄内容物を総称したもの」である。宿便の色と硬さは普通の便とそう変わらず、毎日普通に排便があったとしても残留してしまう可能性があります。老廃物が体内に長時間滞留すると悪玉菌で腐敗し、毒物と悪臭(オナラ)を産生し、毒物は腸管壁から吸収されて血流に入り、身体の隅々まで送られて悪影響を起こします。
宿便・滞留便の原因
先天的に便秘傾向にある体質
無理なダイエットによる食習慣
下剤(便秘薬、浣腸、センナ茶など)の連用障害
加齢による排便反射機能の低下
ストレスによる神経症
血流の低下
薬剤(静穏剤、睡眠薬、トランキライザーなどの筋弛緩効果薬)の副作用
宿便・滞留便で骨盤は歪む
食べ物や食べ方の影響による宿便・滞留便でお腹の内圧に偏りが起こると、内壁の繊維で骨盤が引っ張られ歪みが起こるのです。
カイロプラクティックで効果
便秘は病気ではなく、排便反射機能の低下による症状ですから、健康な排便は下剤を使用せず、排便機能を活性化する自然療法が望ましいと考えます。
腰椎・骨盤を整えます
骨盤の調整は骨盤底筋群を安静させ下腹部臓器を下から支えます。腰椎の調整は神経の流れを良好にして腸を活性化します。また、内臓テクニックは腸の動きを感じながらリズミカルな状態に導きます。いずれもまったく痛みのないソフトな治療法です。
骨盤底筋 骨盤内を頭方から観る ネッター解剖学アトラスより
横隔膜を整えます
呼吸の7割を司る横隔膜はストレス、悪姿勢、周辺臓器の機能低下によって過緊張を起こす事があります。すると腹圧のコントロールも乱れて腹部内臓を下垂させ、腸の機能に悪影響します。
自律神経を整えます
交感神経の過緊張は全身を整え、心身をリラックスさせ、蠕動運動を促します。
エクササイズ指導
労働や生活環境などによって身体にも個人差があるので、その方にあった即効性のあるエクササイズをご指導しています。
横隔膜エクササイズ
息を吸いながら背中を丸め、息を吐きながら背中をそらす。胸腔と腹腔が刺激されて横隔膜の緊張が減り、下腹部が引っ込みます。1セット3回を朝晩。
骨盤底筋エクササイズ
5秒で上げて5秒保持して5秒で戻す。これを1セットとして10〜15セット。
食べ物・食べ方で排便習慣
腸の栄養を取ろう!
炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルをバランスよく。腸内環境のために食物繊維(野菜、豆類、イモ類、キノコ類、海藻類)、乳酸菌、発酵食品、オリゴ糖を取りましょう。水分も必須です!
ひと口30回噛んで
唾液は、耳下腺、顎下腺、舌下腺と呼ばれる唾液腺から分泌されます。唾液中の消化酵素であるアミラーゼは、デンプンを分解して食物の消化を促進し、体内に吸収しやすくしてくれます。胃腸にかかる負担が減ります。
お腹がグ〜と鳴ることが大切
お腹がグーと鳴ってから40分〜1時間後の食事が理想です。迷走神経を介して十二指腸からモチリンというホルモンが分泌されると、お腹がグーッと鳴ります。これは蠕動運動を促すサインであり、胃、十二指腸、小腸の働きが高まります。
モチリンを引き出す食べ方の目安
例えば昼食が13時からなら、12時くらいにグーと鳴るように朝食の時間や量を調節します。なかなか変化のない方は、2〜3日朝を抜いてみるのも効果的です。血圧調整や糖代謝にも働きかけるので、現代病には大変効果的です。
モチリンでお肌に張りと潤い
人間本来の成長は男女差はありますが、ほぼ23歳で終わり、そこから先は細胞の老化が始まります。モチリンは細胞の新生を促し、老化を防ぐ役割があります。モチリンをいっぱい分泌させ、成長ホルモンを刺激する食生活を送りましょう。