- 2024/12/21
- 日々是好日
- うるうカイロニュース 77号
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URUU CHIROPRACTC OFFICE NEWS No.77
老化と骨粗鬆症
老化で痛みは起こらない
老化は病気ではない
腰痛や身体のトラブルを老化現象のせいにする病院は多い。レントゲンやMRIの診断で骨が変形しているとか、椎間板が薄くなっているとか言われたことのある人もいることでしょう。またこうした指摘によって健康問題と同時に、年老いたことを嘆き、心を暗くしている人も大勢います。カイロプラクターの多くは、老化現象が身体的なトラブルの直接の原因になるとは思っていないし、老化を嘆く必要もないと思っています。
老化で痛みは起こらない
なぜならば、老化というのは正常な当たり前の経年的変化にすぎないからです。産声をあげた瞬間から、人生は「生老病死」の無常なときの流れであるという観点からいえば、老化は多少の個人差はあっても当然のことで、5月の若葉が秋になって紅葉するがごとく正常な変化なのです。ですからたとえ老化衰退現象といえども、それが正常な変化であれば、その事において身体的な痛みを生じたり、苦痛を感じたりすることは特別な場合を除いてありえないと考えるのが常識です。
老化を楽しむ心の余裕
老化現象といわれるものは誰にも現れます。腰痛などの一要因となることはありますが、ほとんどの場合、周辺組織の機能的障害が原因ですから、年齢や体調に応じた身体の使い方や使い過ぎに気を配るべきです。人並みに思春期、青春期があったはず。生まれながらに老化しているわけではないし、老化を楽しむ心の余裕を持つことが大切です。若者にはない豊かな人生経験者としての心の余裕と、更なる向上心を持つことが、高齢社会を明るく生き抜く秘訣ではないでしょうか。
何でも老化が原因と思う前に
以前、テレビで骨粗鬆症について放送があってからというもの、中年以降の女性に骨粗鬆症の恐怖症が広がっているようです。骨粗鬆症とは別に珍しい病気ではなく、骨の質が粗くなってくるものです。年を取れば白髪が増えたり、しわがよるようにこれは当たり前の現象なのです。人生におけるある時期の変化を老化とよびますが、骨粗鬆は老化期における正常な変化にすぎないのです。
女性のホルモンバランスはご注意を
ただ気を付けなければならないことは、閉経期の女性で、ホルモンのバランスを崩してしまう人がいますが、このような場合にはカルシウム代謝に異常が起きて、急激に骨粗鬆症が進行することがあることです。その場合、用心しなければならないことは、結果として骨粗鬆症ではなくて、ホルモンのバランスなのです。テレビではきっとそのことを強調したかったのだと思いますが、視聴者の目は骨粗鬆症に引き寄せられてしまったのではないでしょうか。
牛乳による脂肪分に注意
成長期の子供に、バランスの良い食事を用意しようとするお母さん方が多いように、当然老年期に入った人にも、それなりの栄養摂取に配慮をすることは大切です。テレビでは骨粗鬆症の予防のために、カルシウムの多いバランス食品である牛乳を勧めていたようで、多くの方が一生懸命牛乳を飲んでいるようです。しかし、牛乳はカルシウムの他に脂肪分がたくさん含まれているため、脂肪過剰の結果として胆嚢の機能障害を起こすこともあります。骨粗鬆症の予防の努力が胆嚢の機能障害を導き、肩こりや腰痛、膝の痛みを引き起こすことが多々あります。
腸からの栄養吸収に悪影響
日本人にも乳糖不耐症は多くいます。牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素を持たないと、下痢や軟便を繰り返して腸の機能低下を招きます。また小麦粉に含まれるグルテンの影響は、腸壁の炎症によって腸粘膜からの栄養吸収を低下させている方もいます。便秘、下痢、ガス発生、腹痛、アレルギー反応などのある人は食事の見直しを!
基本動作ができていますか?
人は【生存、愛、力、自由、楽しみ】5つの願望があります。それらを満たすために体力的には立ち座り、寝る起きる、歩く走る、登り降り、上げ下ろし等の基本動作がスムースに出来ることが望ましい。私達は日常生活レベルの活動だと年間1%の筋力低下が起こります。寝たきりはなんと2日で1%の筋力が落ちるのです!毎日動けていますか? だまし騙し使っていると身体が歪みます。安静を繰り返していると筋力低下が加速します。うるうカイロ院では根本原因を見つけ出して修復を図り、願望を満たせる身体作りをサポートしています。
【生存】 生存の欲求、食欲や睡眠、生殖など身体的欲求
【愛・所属】 誰かと一緒にいたい
【力】 求められたい、勝ちたい、貢献、承認、変化、自由
【自由】 自分のやりたいようにしたい
【楽しみ】 楽しみを得たい欲求、ユーモア、好奇心、学習、成長
編集後記◉今年の夏はホントに暑かったですね!植物にも異変があって秋の紅葉を迎える前に落ち葉になってしまった木が多かったとか。私達も急激な寒暖差に気をつけて体調管理をしましょう◉今回は、カイロプラクティックの視点から老化や骨粗鬆症に焦点を当て、健康管理の重要性について掘り下げました。カイロプラクティックは関節や筋肉、神経を整えることで身体の機能性を向上させて、骨密度の維持やトラブル回避に役立ちます。老化を受け入れることは「今できること」を最大限に楽しむためのプロセスだと思います。皆様が健康的なライフスタイルを築きながら、未来に向けた希望や願望を持てる一助となれば幸いです◉食のこだわりは人それぞれ。私のここ数年は食べ方にこだわり、ひと口30回の咀嚼と腹八分にも慣れました。最近は友人が製造する『添加物・保存料不使用野菜スープの素』にいろんな具材を入れて美味しさを探求中。写真は丸々のどんこを入れて旨し!(Instagramで公開中)当院でも販売中です。◉当院では検査の一つとして足もチェックしています。足首の歪みや足裏アーチの形状、角質の部位や厚み、巻き爪など、足を観察することで重心や歩行に問題が生じていると予想できます。歩行チェックをすれば、小脳の問題が隠れていたり、体幹の硬さや歩行自体のクセなど色々と情報を得られて、症状の改善に繋がることが多々あります。基本動作の一つ、歩行チェック!◉次回の健康情報もお楽しみに!引き続き、皆様からのご意見やご感想をお待ちしております。潤 昭治(うるう しょうじ)