- 2023/03/16
- 機能性低血糖
- カイロで根気・やる気を復活させましょう!
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精神の乱れ身体組織を崩壊
「最近身体がだるくておかしいんです。病院でいろいろとみてもらったのですが、特別どこがおかしいということもなくて」
飲食店をやっているK夫人の訴えです。
「3年ぐらい前からなんですが、疲れがたまっているのとはちがうんです。朝が起きられないし、足腰がすぐ疲れて階段なんか途中で息切れがしてしまうんです。それに全然根気がなくなって、すぐど忘れしてしまうんですよ」
明らかに機能性低血糖症の症状です。
この症状、あんがい知られていない割には、子供から大人まで多くの人たちを蝕んでいるようです。
アメリカではだいぶ前から社会問題になり、知らない人がいないくらいポピュラーです。
これはたんに倦怠感や気分がのらないなどの症状にはじまって、
精神状態が乱れ臓器もバランスをくずして機能低下におちいり、
しまいには身体の組織を破壊してしまうというものです。
しかも、私達の身近にこの恐怖はあるのです。
ひょっとして自分も?と不安になる前につぎの項目をチェックしてみて下さい。
こんな症状思い当たりませんか
- 朝頭がボーとして起きづらい。
- 太陽や明るい光にまぶしさを感じる。
- 足腰がすぐ疲れる。
- 甘いものをほしがる。
- いつも身体がだるい。
- 根気、集中力がなくど忘れをする。
- ささいなことにイライラして怒りっぽい。
- 立ち眩みがよく起る。
4つ以上該当するようでしたら、機能性の低血糖症を疑う必要があるでしょう。
ストレスが原因
原因はいろいろ考えられますが、不規則な生活、過労、睡眠不足、砂糖の入った食品の取りすぎ、そして、過剰なストレスに伴う副腎機能の低下などが代表的なものです。
いいかえれば、夜型の生活リズムや加工食品に偏った食生活、情報の洪水の中でのストレスなどを代表とする、現代社会のマイナス面といえましょう。
現代社会を健康で生き抜くためには、節制というセルフコントロールが必要のようです。
血糖は人間のエネルギー源
「機能性低血糖って聞いたことがないんですが、どういうことなんでしょ」K夫人はたずねました。
機能性低血糖症という病名はあまり聞きなれない言葉ですが、これは体内のエネルギー源である血糖値(グルコースの量)が低くなっている状態のことです。もちろんこれは病的な状態ではなく、機能的な異常をさしています。
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身体の機能が正常であれば、血液中のブドウ糖の量は、血液1dl当り50〜140mgに維持されています。
しかしそれが維持できなくなって50mg以下に落ち込むことがあります。
それが機能的な低血糖ということです。
「機能的低血糖症になると、どうなるんですか」K夫人の質問はつづきます。
身体の各器官をコントロールしている神経は、血糖(血液中の糖分)の主成分であるグルコースによって養われています。グルコースは人間のエネルギー源なのです。たとえば自動車はガソリンが無ければ走ることができません。人間も同じです。筋肉を動かすことも心臓がポンプ作業をすることも、呼吸や物事を考える作業まで、グルコースが血液中に溶け込んで、すべて人間のエネルギー源になります。
そして神経では、そのエネルギー源であるATP(アデノシン三リン酸)を、グルコースからしかつくることができません。ですから、この血糖値が低下すれば、神経は栄養不足となって正常に働かなくなってしまうのです。
神経のもと・脳の働きも低下
神経の中でもとくに下肢の筋肉を支配している大腿神経は、この影響を受けやすく足腰がだるくなったり、腰痛が起きたり、あるいは階段の昇り降りがしづらくなってきます。
さらに脳は神経のかたまりですから、当然脳の機能も低下してきます。
まず、脳の中でも生命の維持にちょくせつ関係のない部分、つまり思考回路に影響がではじめます。
何となくやる気がでない、仕事や勉強に集中できない、いつも身体がだるい、頭がスッキリしない、いつも眠い、こんな症状が機能性低血糖症のはじまりなのです。