- 2023/11/08
- 肩こり
- もんでも揉んでも解消しない肩こりの原因は?
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前回は肩こりを起こしやすい筋肉の過緊張に「亢進タイプ」と「抑制タイプ」があると書きました。
もんでも良くならない抑制タイプは、他のところに問題が起きている場合がほとんどです。
人によって肩こりの原因も様々ですから、うるうカイロ院では抑制タイプの過緊張を以下の治療で解消しています。
1.サブラクセーション、エントラップメント等による神経障害
椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、胸郭出口症候群などにより神経の流れを悪くして関連する筋が抑制状態になります。
2.筋肉の起始部、停止部(関節)の構造的不安定
骨が歪んだり関節の動きが悪くなると、そこに付着する筋肉の過緊張から肩こりを起こしやすい。これら関節の歪みや動きを整えます。
3.筋肉の受容器(筋紡錘、ゴルジ腱器官)の異常
筋肉の深部には緊張や弛緩と関係するセンサーがあります。打撲や筋肉を指圧しすぎでセンサーを壊してしまうと筋肉は硬くなり肩こりを起こします。うるうカイロ院ではこの受容器自体を手技で整えることもできます。
4.拮抗筋、協働筋、安定筋の異常
肩こりを感じる筋肉の対側にある拮抗筋や近隣の協働筋、それらを支える安定筋などの過緊張を整えることで、肩こりを解消できるパターンがあります。
5.リンパ循環、血液循環の異常
心臓から酸素や栄養を筋肉に送り、老廃物を運び去る。骨盤隔膜や横隔膜、胸郭など流れを停滞させるポイントを見つければ筋肉はすこぶる快調です!
循環障害の特徴として起床時の腰痛やだるさ、睡眠時に万歳している。むくみ、連続使用でのだるさや痛みなど。
閉塞性動脈硬化症、悪性腫瘍などによる血液循環の阻害はカイロの適用外となります。
6.ストレス、不安、緊張などの精神的なもの
自律神経が過緊張を起こせば筋肉も過緊張を起こします。さらに血管も筋肉ですから血管収縮して循環異常を起こします。リラックスリラックス。
7.内科疾患や栄養の問題
関連痛として見れば、心臓や胃は左肩、肝臓や胆嚢は右肩が凝りやすい。自律神経とも関係するから筋肉は抑制になりやすい。
カロリー過多、栄養不足は代謝も悪くなり、ストレスにも弱くなります。特に低血糖によるグリコーゲン、ATP不足による肩こりに悩まれる人は多い! カイロプラクティックは内臓機能も正常に近づけます。
8.ファシアの問題
ファシアは筋肉や内臓などを包む膜組織で、全身につながりを持つ。凝りや痛みと関係する膜組織の異常を探しだしてゆるめます。
9.中枢神経系の問題
脳梗塞や脊椎損傷など中枢神経系の問題はカイロプラクティックの適用外となります。
10.クラニアル、顎関節などの問題
クラニアルは頭蓋骨調整になります。睡眠障害や平衡感覚に異常が見られたときなどに頭にコンタクトして調整します。
顎関節が歪むと首肩も凝りやすい。食べ方やほお杖など姿勢改善も大切です。
食いしばりは様々なストレスが誘引になります。精神的、肉体的、環境的な重複も多々あり、クライアントの協力のもと探し出します。
11.歩行のメカニズム、姿勢反射、リアクティブ筋などの問題
歩行姿勢や機能性の悪い靴の問題、姿勢制御に関係する足首や上部頸椎の歪みなど、痛みやすい壊れやすい問題を見つけて解消します。
12.その他
目も内臓のひとつで肩こりや頭痛に関係します。現代では欠かせないスマホの影響も大きいでしょう。